X 成果と課題
1. 人権意識アンケート
人権意識アンケートは、かつて町内の全小中学生を対象に行い、平成8年度を最後に、しばらく調査を行ってこなかった。今年度の調査研究部会においては、本部会の原点に戻り、児童生徒の人権意識を調査し、考察する活動に取り組んだ。アンケート調査に当たっては、以前行っていたアンケートの質問項目を見直し、児童生徒の交友や弱い立場の人とのかかわり、生活、自尊心などについての質問事項を設定した。今回のアンケート調査により、本町児童生徒の現在の人権意識の実態を把握することができた。
【調査から明らかになったこと】
・ 友達とのより良い人間関係作りに努めていることはうかがえる。しかし、友達のトラブルや困り事に対しての対応が、年齢が上がるにつれて消極的になってきている。今後、道徳の授業等において、ロールプレイなど場を設定した学習の積極的に取り入れて、他者とのかかわりあいの仕方を学んでいく必要を感じた。
・ 児童生徒の自尊心を読み取るアンケート(「今の自分が好きですか」「将来について夢や希望をもっていますか」)においても、年齢が上がるにつれてポイントが下がっていた。自分の良さを伸ばし、高めていこうとする気持ちは高いので、児童生徒に対する教師や保護者の接し方を改めて見直していくことが大切だし感じた。
【今後の課題】
・ 今回の調査をもとに、今後の取り組むべき人権教育推進の方向づけを行っていきたい。また、1回だけの調査に終わることなく、次年度または数年後のアンケート調査をもとに、本町の人権教育の課題を把握し、児童生徒の人権意識をより一層高めていきたい。
2. 転採・新採教職員人権教育研修会
本研修会は、同和問題に対して否定的なイメージをもっていては人権教育を推進で
きないとの認識からの継続的な研修である。参加型の人権学習を取り入れ、一貫して
「同和問題」を研修の中心として取り組んできている。
アイスブレーキングから始まり、和やかな雰囲気のもとに進められた。教職経験年数の違う者同士で真剣に話し合う研修は、様々な経験や立場から積極的に意見を交わし合うことで、多くの成果をあげることができた。特に、人権教育の意義と本町の人権教育の推進状況、地域性を理解していただくことができたと考えている。
3. 県内研修視察
栃木県教育委員会、壬生町教育委員会指定の人権教育研究学校である壬生町立安塚小学校を訪問した。
異年齢集団でのふれあい活動や保護者・地域、高齢者、障害者の方々等とのふれあい活動を核に、各教科、道徳、特別活動等の関連を図って、人権教育を推進していく取り組みは、大変参考になった。特に、児童が主体的に活動できるよう教師のきめ細かい準備や支援、様々な活動に進んで学校を開き、保護者や地域方々を巻き込んでいく取り組みは、見習っていきたいと感じた。